脳梗塞のこと、ちゃんと知っておこう

そもそも脳梗塞って?

脳梗塞は、脳の血管障害(脳卒中)のひとつ。血管が病変し、詰まることで起こる。
「昔は塩分過多などが原因と考えられる“東北型”の脳出血が多かったんです。その後、脳出血は減少し、入れ替わるように増えたのが脳梗塞。大きな血管がいきなり詰まり、命にかかわるというものです」
ところが近年、MRIなど検査技術の進歩で、その予備軍の存在が明らかに。「大きな発作の起こる前に、微少な脳梗塞を見つけることが可能になったんです」

隠れ脳梗塞とは?

脳の血管でも枝葉部分で起こる、まったくといっていいほど症状のない小さな梗塞、これか隠れ脳梗塞。「それ自体が大きくなったりするものではありません。ただ、若くして隠れ脳梗塞が見つかるということは、その人が脳の血管が詰まりやすい因子を持っているというサイン。発見によって、危機を未然に防ぐこともできるわけです」
決して稀な症例ではなく、30代で6人に1人、40代では3人に1人、50代では2人に1人、60代なら80%以上に起きている、いわば脳の老化現象なのだとか。

脳ドック適齢期って?

隠れ脳梗塞は、MRI画像検査でかなりの確率で発見できる。それに血液検査や脳波、脈波、頚動脈エコー検査などを組み合わせたものが脳ドック。
「未発症の認知症が見つかることもあるので、40代くらいからは、定期的に受けるのが望ましい。ただ、隠れ脳梗塞には遺伝も関係していると考えられるため、両親や祖父母に脳梗塞で倒れた人がいるなど心配な場合は、若いうちからでも受けるのが○。早めに発見できれば、予防措置をとることができますから」

なぜ血管は詰まるの?

運動などによって血管が収縮・拡張するのは当然で、仮に小さな傷ができても再生は容易。でも、ストレスなど非生理的な理由で起こる異常収縮は、血管の内談を傷めるもとに。「歩道の敷石にトラックで乗り上げて壊してしまうようなもの。デコボコになって下の組織が露出してしまう。血管はこれを自ら修復しようとしますが、そのとき生活習慣や遺伝的な要素などが格んで、“不適切”な材料を寄せ集めてしまう。結果、内談が盛り上がり、詰まりの原因になるというわけ」

どうすれば詰まらない?

脳の血管を詰まりにくくさせるには、一にも二にも生活習慣の改善。「なにより食生活の乱れを正すこと。旬のものを食べる、これに尽きます」。極端に欧米化した現代の食生活は、体に負担になるばかり。もちろん喫煙はNGだし、不摂生を改め、ストレスを減らことも大切。冷房で冷え切った部屋から急に暑い屋外に出たりといった、極端な気温差にも要注意! そして運動した後は、十分な水分を摂ることも忘れずに。
「これらはすべて、隠れ脳梗塞の予防策であると同時に、治療法でもあるんですよ」

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